Audibleで読んだ本・聴いた本
Audibleは、書籍の内容をナレーターが読み上げ、それを聴くことができる、Amazonの音声書籍・オーディオブックです。
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塞王の楯
文学 Audible戦国時代の石垣積み職人集団・穴太衆を描いた小説。
「楯」は城を守る石垣のこと。
対する「矛」は鉄砲で、鉄砲職人集団(刀鍛冶)・国友衆とのライバル関係もある。
石積み職人の技術などとても細かく描写されていて面白い。
最後は関ケ原の戦いの前哨戦・大津城の戦いが舞台で、戦いの前に石積みをする(防御を固める)だけでなく、戦いの最中も石積みをして武士だけでなく職人も戦っていたのだとよくわかる。
軍師二人
文学 Audible司馬遼太郎の歴史小説。
短編なのでAudible倍速で聴くと30分であっという間に聴き終わります。
大阪夏の陣の真田幸村と後藤又兵衛が描かれているが、人物について詳しく書かれているわけではないので、ある程度、歴史の知識がないと意味不明で終わりそう。
大河ドラマ「真田丸」とかの後半みると前段階からの背景わかって、ちょっと違った見方ができるかも。
ユダヤの商法(新装版)
お金 Audible日本マクドナルド創業者・藤田田さんの本。
1972年初版なのでかなり前の本で事例や経済状況が結構古い。
とはいえ、本質的なところは現代にも通じる内容。
損をしてでも約束は必ず守る。
約束を破るとユダヤ人社会と商売できなくなる。
ユダヤ人は食事や休日を大事にする。
と、言いながら、社員が体調不良で仕事を休むのは許せない。と言ったり矛盾はある。
商談で意味のない根回しとかはしない。
日本の40年以上前にしてはかなり斬新な考え方だったからビジネスに成功して金持ちになれたのだろうけど、現代だとパワハラになるような内容もある。
政治家が日本をダメにしているのは今も昔も変わらないってことはよくわかった。
少子化対策したら人も街も幸せになったって本当ですか?
その他 Audible前明石市長の泉房穂さんとひろゆきさんの対談本。
明石市での少子化対策はいろいろなメディアでも紹介されているのでなんとなくは知っていた。
ただ無料にするだけの政策ではなく実はその裏に本質的な目的があるということがわかった。
例えば、おむつ無料は宅配会社に依頼して届けるだけだと意味がなく、子育て経験のある人が直接、家に持っていくことで育児の悩みなどの相談相手になり、児童虐待などの早期発見につなげることがほんとうの目的とのこと。
弁護士、国会議員経験もあり、どうやったら問題解決できるかが実体験も含めてわかっているのが強い。
良い政策をやろうとしても、これまでの前例や利権で邪魔されて誰でも真似できることではないが、こういう政治家が増えるといいなと思う。
南総里見八犬伝
文学 Audibleなんとなくタイトルは聞いたことがあったけど、内容は何も知らずに聞いてみた。
これもドラゴンボールのモチーフになってるのかなって感じがする冒険物語。
音声だけで聞いているからか、登場人物が多くて途中で誰が誰だかわからなくなってくる。
江戸時代にこれだけの物語書くってすごい。
てらこや青義堂 師匠、走る
文学 Audible元隠密(忍者)の寺子屋師匠とその生徒の話。
前半は生徒それぞれ一人を中心にしたエピソード。
そこから徐々に師匠の隠密時代など過去が明らかになっていく。
最後は師匠と生徒が一緒にお伊勢参りの旅に出ていろいろなことが起こる。
じんかん
文学 Audible松永久秀(九兵衛)の生涯を描いた歴史小説。
歴史を知る限りは織田信長を裏切って、平蜘蛛(茶器)かかえて爆死したくらいの知識しかなかったけれど、とても人間味のある優しい人に思えてきた。
でも史実には沿っているけれどその背景や歴史的資料がないものは創作で埋められているらしい。
冒頭から裏切られた織田信長が小姓(狩野又九郎)に松永久秀の生涯を語り聞かせるという形式で物語がすすんでいくのも面白い。