ハシウェブ

Web制作、プログラミングに関する情報を発信するブログ

アフィリエイト広告を利用しています

2025年6月に読んだ本・聴いた本

まいまいつぶろ

文学 Audible

江戸幕府・九代将軍、徳川家重とまわりの人々の物語。
生まれつき障害のある家重がなぜ将軍にしたかなど、父・八代将軍・吉宗の思いなども描かれる。
江戸中期の平和な世の中では、障害のあるなし、能力のあるなしにかかわらず長子相続により後継者争いをおこさせない、幕府の安定のほうが大切だった。
優秀だから弟を将軍にするという前例ができると、「自分のほうが優秀なのに」、「次男のほうがふさわしい」などと野心によって派閥ができたりして、幕府が不安定になってしまう。
家重は体は不自由だが、頭は優秀だったという前提だが、史実はどうなんだろう。
家重の言葉を唯一聞き取ることができる大岡忠光の葛藤なども面白い。
家重の口にはなっても目や耳にはならないことを貫いたのは大変だっただろうと思う。
まいまいつぶろは、カタツムリのこと。