読んだ本・聴いた本
国宝 下 花道篇
文学 Audible『国宝』の続編。
歌舞伎役者の物語ではあるけど、日本の芸能史、テレビ史なんかも絡めて描かれる。
・シュンスケが失踪
・ワイドショーで私生活が暴かれる
・シュンスケを売りだすために、キクオをヒールにするテレビのワイドショー、週刊誌の演出で世間にたたかれる
・愛人の子がグレる(王道展開)
・シュンスケが病気で足を切断(その後、死亡)
・シュンスケの息子がひき逃げして舞台に立てなくなる
など、次々に不幸がおこる
それは神社で
「いい役者になれるなら他に何もいらない」
と願ったから不幸がおこるわけではないんだろうけど、そう思ってしまう。
最後にトクジが中国でIT社長になって日本に帰ってくる。
国宝 上 青春篇
文学 Audible映画で話題になっていた作品がAudibleでもオススメされていたので聞いてみた。
長崎のヤクザの息子・キクオが、歌舞伎役者になり人間国宝になるまでの物語。
何10年もの長きにわたる物語でエピソードがたくさんでてくるから人物の把握が大変だった。
キクオとシュンスケが出会って最初に喧嘩しそうになったけど、いつの間にか仲良くなってた。
エピソードが浅いところもある。
オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る
その他 Audible台湾デジタル担当政務委員のオードリー・タンさんの本。
台湾の歴史的なことや生い立ち、実績なんかがわかる。
コロナの封じ込めに成功したデジタル大臣というイメージだけだったけど、台湾はSARSの経験もあったから、コロナで迅速な対応ができたのもあったという。
子供の頃からインターネットで世界中の人とつながっていて、中学で学ぶことはないと中退。
中学でビジネスをしていたらそうなるわな。
1%の革命 ビジネス・暮らし・民主主義をアップデートする未来戦略
その他 Audible参議院選挙で当選した、チームみらいの安野貴博さんの本。
これは都知事選のあとに書いた著書。
都知事になる前提で書いたものなので、国会議員としてのものとは違うけれど、既存政党とは異なる政策で期待できる。
実際に政策が実現できるかは、面倒な調整が必要なんだろうけど。
またうど
文学 Audible田沼意次の物語。
前作「まいまいつぶろ」の少しあとの時代。
大河ドラマ「べらぼう」はほぼ同じ時代。
これらを見ていると重なる部分があり、より前後関係や人物がわかりやすくなる。
「べらぼう」とは少し違う解釈もあるので、まったく同じではない。
この物語の主人公だからということもあるけど、賄賂にまみれた悪徳政治家ではなく、幕府(将軍)、庶民のために政治をしていた人だっったということがわかる。
ただ、やることが先進的過ぎて、慣例、慣習を切り替えられない、まわりの人が理解できなかったのだと思う。
NEXUS 情報の人類史 下: AI革命
その他 Audible「NEXUS 情報の人類史」の下巻。
AIは歴史上はじめて自分で判断できるテクノロジー。
活版印刷も蒸気機関もパソコンも、人類の進歩に貢献したが、人間の指示は必ず必要で勝手に判断をくだすことはできなかった。
AIは感情をもたないし、制御もできないので、Facebookのアルゴリズムがミャンマーのロヒンギャ問題を加速させたような問題がおきる。
NEXUS 情報の人類史 上: 人間のネットワーク
その他 Audibleサピエンス全史、ホモ・デウスなどと同じ著者の本。
聖書、魔女狩り、クラーク(裕福な農民)狩りなどの例で解説されている。
魔女狩りの例では魔女なんていないのに、魔女裁判がおこなわれ記録が残っていくことで、それが事実になり、それを疑うことができないものになっていく。
共同主観が強化されて、誤りを認めることができなくなっていく。
聖書は誤りを認めた時点でキリスト教自体の否定になってしまう。
カトリックのローマ教皇が過去の罪を認めても、聖書自体の誤りを認めるわけではなく、それぞれの司教などの解釈、行動の誤りとすることで秩序を守っている。
誤りを認めて改善するということはできない。