「色違いの画像を1つにして共通化したい」
「SVGファイルをCSSで編集できるようにしたい」
こういった悩みにお答えします。
じつは、JavaScriptライブラリ「deSVG」を使うことで解決できます。
この記事を読み終えると、色違いのアイコンなどをひとつのSVGファイルで使いまわすことができるようになり、効率的にWebサイトをつくることができます。
また、読み込みファイル数も減るので読み込み速度も速くなります。
画像にSVGファイルを使うメリット
画像にSVGファイルを使うメリットは以下になります。
- ベクター画像なのでファイル容量が小さくい (読み込み速度が速くなる)
- 画像サイズを拡大縮小してもほやけることがない
- CSSで編集ができる
要するに、ファイルサイズが小さくなるので読み込み速度が速くなり、レスポンシブでぼやけないようにするために、大きすぎる画像にしたり、いくつもサイズ違いの画像をいくつも用意する必要がありません。
ただ、「CSSで編集ができる」のは、HTMLに直接、SVGを書き込んだときで、imgタグのsrcで読み込んだときはCSSで編集はできません。
だからといって、HTMLに直接SVGを書き込むとHTMLソースが読みにくくなるというデメリットがでてきます。
これを解決するために、JavaScriptライブラリ「deSVG」を使って、imgタグのSVGファイルをインラインSVGに変換する処理をいます。
- POINT
- SVGを編集するにはインラインSVGにする必要がある
deSVGの使い方
と、いうことでdeSVGを使い方を解説します。
この笑顔のアイコンSVG画像に色をつけます。
プラグインの読み込み
CDNから読み込みます。
<script src="//cdn.jsdelivr.net/npm/desvg@1.0.2/desvg.min.js"></script>
desvg CDN by jsDelivr - A CDN for npm and GitHub
A free, fast, and reliable CDN for desvg. deSVG
ダウンロードしたファイルを使う場合は、GitHubからダウンロードします。
GitHub - benhowdle89/deSVG: Remove inline SVG bloat from your HTML document
Remove inline SVG bloat from your HTML document. Contribute to benhowdle89/deSVG development by creating an account on GitHub.
HTMLを記述する
HTMLは普通にimgタグでsrcを指定し、deSVGで使うためにclass名をつけます。
他で使っていないclass名であればなんでも大丈夫です。
今回は「desvg」というclass名にします。
<img class="desvg" src="smile.svg" width="200" height="200" alt="笑顔">
JavaScriptを記述する
HTML読み込み時に、deSVGを実行します。
body閉じタグ前に以下を記述します。
「.desvg」は、HTMLにつけたclass名にします。
<script> window.addEventListener('load', function(){ deSVG('.desvg', true); }); </script>
これだけで、imgタグのSVGファイルがインラインSVGに変換されます。
開発ツールで指定したimgタグが以下のようなインラインSVGに変換されていることを確認してください。
<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewBox="0 0 20 20" class="desvg replaced-svg"><path d="M10 20a10 10 0 110-20 10 10 0 010 20zm0-2a8 8 0 100-16 8 8 0 000 16zM6.5 9a1.5 1.5 0 110-3 1.5 1.5 0 010 3zm7 0a1.5 1.5 0 110-3 1.5 1.5 0 010 3zm2.16 3a6 6 0 01-11.32 0h11.32z"></path></svg>
CSSでSVGを編集する
SVGの構成にもよりますが、簡単な構成であればsvgタグ内のpathに色を指定します。
SVGファイルの色指定はfill(塗りつぶし)で指定します。
CSSで背景色を指定するにはbackground-colorと思ってしまいますが、SVGにはbackground-colorではないので注意してください。
.desvg path{ fill: #e00; }
これで先程の黒色のアイコンSVG画像を赤く塗りつぶすことができました。
タイトルには色変更する方法と書きましたが、色以外にもいろいろなことが指定でき、アニメーションなどさまざまなカスタマイズに応用できます。
- POINT
- SVGの塗りつぶし色指定にはfillを使う!
こちらの記事で詳しく解説されています。
これまで、二回ほどSVGに関する記事を書きましたが、SVGの面白さは伝わっていますかね…!?今回はSVGのアウトライン(線)の装飾に注目!オブジェクトを徐々に描いていくラインエフェクトにも挑戦します!
SVGファイルはデフォルトのままでは、エクスプローラのサムネイルでどんな画像なのか確認することができません。
以下の記事で、WindowsでSVGをサムネイル表示させる方法を紹介しています。
WindowsでSVGをサムネイル表示!【SVG Explorer Extension】
WindowsエクスプローラでSVGをサムネイル表示させる方法を知りたいですか?この記事では、SVG Explorer Extension(Svg See)の導入(ダウンロード、インストール)手順、導入後サムネイルが表示されないときの対処法を紹介しています。ぜひご覧ください。
まとめ
deSVGの使い方を解説しました。
SVGをCSS編集できるようになると同じような画像をいくつも読み込む必要もなくなるので、保守・管理がしやすくなります。
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