「パンくずリストについて知りたい」
「WordPressでリッチリザルトに対応したパンくずリストを表示させたい」
こんな悩みにお答えします。
パンくずリスト とは
パンくずリストは、現在見ているWebページが、そのWebページが属するWebサイトのトップページからどの位置にあるかを階層順に表示するリストです。
Webサイトのサイト構造がわかりやすくなり、検索ロボットも回遊しやすくなるのでSEOの効果も高くなります。
リッチリザルトに対応することで、Google検索結果でパンくずリストが表示されるようになります。
リッチリザルトについては、こちらの記事で紹介しています。
SEO対策に重要なリッチリザルト・構造化データについて知りたいですか?この記事では、ローカルビジネスで使えるリッチリザルト・構造化データ、テストツール、用語について紹介しています。ぜひご覧ください。
余談ですが、パンくずというのは、グリム童話『ヘンゼルとグレーテル』で道に迷わないようにパンを置いていったという話が由来です。
パンくずリストはWebサイトで迷子にならないようにトップページへ戻る順番を示しています。
- POINT
- パンくずリストはユーザビリティだけでなくSEOでも重要!
WordPressでパンくずリストをカスタマイズする方法
コード
functions.phpに以下のコードを記述します。
一度、必要な情報を配列に格納していき、その配列から表示させるためのHTMLに展開していき表示させます。
ページ構成によっては追加が必要です。
if( !function_exists('breadcrumb') ){ function breadcrumb(){ global $post; //2021/5/15変更 $post_type = get_query_var("post_type"); //取得用 $breadcrumb = array(); if( !is_front_page() || !is_home() ){ $breadcrumb[] = array("item" => home_url(), "name" => "TOP"); if( is_page() ){ $page = get_post( get_the_ID() ); $title = $page->post_title; if( $post->post_parent ){ //2021/5/15変更 $ancestors = get_post_ancestors( $id ); $ancestors = array_reverse( $ancestors ); foreach( $ancestors as $value ){ $breadcrumb[] = array("item" => get_page_link( $value ), "name" => get_the_title( $value ) ); } $breadcrumb[] = array("item" => "", "name" => $title); }else{ $breadcrumb[] = array("item" => "", "name" => $title); } }elseif( is_post_type_archive() ){ $title = get_post_type_object($post_type)->labels->name; $slug = get_query_var("post_type"); if(is_date()){ $year = get_query_var('year'); $month = get_query_var('monthnum'); if( is_year() ){ $date = $year . "年"; }elseif( is_month() ){ $date = $year . "年" .$month. "月"; } $breadcrumb[] = array("item" => home_url($slug), "name" => $title); $breadcrumb[] = array("item" => "", "name" => $date); }else{ $breadcrumb[] = array("item" => "", "name" => $title); } }elseif( is_tax() ){ $title = get_post_type_object($post_type)->labels->name; $slug = get_post_type_object($post_type)->name; $taxonomy = (get_query_var('taxonomy')); $term = get_query_var('term'); $term_name = get_term_by( 'slug', $term, $taxonomy)->name; $breadcrumb[] = array("item" => home_url($slug), "name" => $title); $breadcrumb[] = array("item" => "", "name" => $term_name); }elseif( is_singular() ){ $title = get_post_type_object($post_type)->labels->name; $slug = get_post_type_object($post_type)->name; $breadcrumb[] = array("item" => home_url($slug), "name" => $title); $title = get_the_title(); $breadcrumb[] = array("item" => "", "name" => $title); }elseif( is_search() ){ $title = $_GET["s"]; $breadcrumb[] = array("item" => "", "name" => "検索結果:" . $title); } } //表示用 $bc = ""; $bc .= '<ol class="breadcrumb" itemscope itemtype="https://schema.org/BreadcrumbList">'."\n"; $content = 0; foreach ($breadcrumb as $val) { $content++; $bc .= '<li itemprop="itemListElement" itemscope itemtype="https://schema.org/ListItem">' . "\n"; if( $val["item"] ){ $bc .= '<a href="'.$val["item"].'" itemprop="item">' . "\n"; } $bc .= '<span itemprop="name">'.$val["name"].'</span>' . "\n"; $bc .= '<meta itemprop="position" content="'. $content .'">' . "\n"; if( $val["item"] ){ $bc .= '</a>' . "\n"; } $bc .= '</li>' . "\n"; } $bc .= '</ol>' . "\n"; return $bc; } }
各ページの情報取得用に$breadcrumbという配列にURLと表示名を格納していきます。
$breadcrumbの情報を、出力用に$bcにHTMLタグを格納します。
(2021/5/15変更)
get_post_type( $post )だと、投稿がゼロ件の場合、投稿タイプが取得できないため、投稿タイプの取得方法を、「get_post_type( $post )」から「get_query_var("post_type")」に変更しました。
親ページがある場合の処理を変更しました。
「$post->post_parent」だと直前の親ページのみしか取得できませんでしたが、「get_post_ancestors」を使うことで2階層上以上の祖先をすべて配列で取得できます。
また、取得した配列は新しい順番になっているので「array_reverse」で配列を古い順番に入れ替えます。
詳しくは以下のページで解説しています。
【WordPress】get_post_ancestorsで固定ページの先祖(祖先)をすべて取得する方法
「get_post_ancestors」の使い方を知りたいですか?この記事では、WordPressで多階層化した固定ページの先祖ページを配列で取得する「get_post_ancestors」の使い方、パンくずリストの作り方について解説しています。ぜひご覧ください。
表示
表示させたい場所(header.php、footer.php)に以下をコピペします。
<?php echo breadcrumb(); ?>
デザインの都合で、header.phpやfooter.phpにコピペするとうまくデザインを再現できない場合は、page.phpやsingle.phpなどにコピペします。
この場合、ページを表示するテンプレートファイルすべてにコピペしないといけないので忘れないように注意が必要です。
まとめ
WordPressでパンくずリストをカスタマイズする方法を紹介しました。
パンくずリストが無いデザインがときどきありますが、SEOやユーザビリティを考慮するのであれば、Webサイト、ブログには必ず設置するようにしてください。