「WebページをGoogle検索にのらないようにしたい」
「NTTドコモ、KDDIが「noindex」タグをHTML文書に埋め込んでいたってどういうこと?」
こんな悩みにお答えします。
Webページは、HTMLソースにnoindexタグを書いておくことで、Google検索にのらないようにすることができます。
<meta name="robots" content="noindex,nofollow">
NTTドコモ、KDDIは、携帯電話を解約させないようにするために、Googleなどの検索エンジンに解約に関するページをインデックスさせないようにしていました。
この記事では、以下のことを解説しています。
- noindexタグの使い方
- インデックスされないWebサイト、Webページの作り方(逆SEO)
- NTTドコモ、KDDIがnoindexを使っていたことの問題点
記事を読み終えると、Googleなどの検索エンジンにWebサイト、Webページをインデックスさせない方法がわかります。
noindexタグの使い方
noindexタグは、Googleなどの検索エンジンに対して検索結果に表示させないように設定するHTMLのmetaタグです。
noindexタグを使えば、検索結果にのらなくすることはできますが、URLを直接入力すれば誰でもみることはできる状態なので、絶対に見られてはいけないページに対してはプログラムで別のページへリダイレクト(転送)するなど別の方法をとらないといけないこともあります。
一般的には以下のような場合に使用します。
- 制作中
- テキストが少ないなどで品質が低い (サイト全体の評価を下げたくない)
具体的には以下のようにHTMLソースに書きます。
<meta name="robots" content="noindex,nofollow">
この他のmetaタグの確認方法、書き方については、以下の記事で解説しています。
SEOで重要!メタタグの確認方法、書き方、使えるメタタグ 25選
SEO対策に重要なメタタグについて知りたいですか?この記事では、メタタグの確認方法、メタタグの書き方、メタタグ一覧を紹介しています。ぜひご覧ください。
よくある失敗としては、制作中に設定していたnoindexタグを、公開時に削除し忘れてなかなか検索インデックスされないということがあります。
逆はあまりないですが、noindexタグを設定し忘れて、制作中のページが検索結果にインデックスされてしまうということもあります。
この場合は、いきなり上位表示されることは少ないのでクライアントなどに気づかれることは少ないのですが、気づかれたときは大きな問題になることもあるので注意が必要です。
インデックスされないWebページの作り方 (逆SEO)
あまり考えられないですが、NTTドコモ、KDDIが行っていたように、必要なページではあるけれど、できればインデックスさせたくないというページをつくるには、SEOで意識しなければならないことの逆をやればいいということになります。
考えられる例としては以下のようなことをするとインデックスされにくくなります。
- titleタグに何も書かない
- titleタグに適切なキーワードを設定しない
- descriptionタグに適切なキーワードを設定しない
- ページにテキストを使わない(画像の多用)
このような逆SEO対策をすると、インデックスされにくくすることができますね。
一般のユーザーはHTMLソースまで見ることがないので、なかなかわからないことですが、NTTドコモ、KDDI以外にも同じようなことをしているサイトがあるかもしれませんね。
NTTドコモ、KDDIがnoindexを使っていたことの問題点
2020/2/26のニュースで「ドコモとKDDI 解約手続きの自社HP 検索サイトで非表示の設定に」というものがありました。
総務省が実際に公表している資料はこちらになります。
「検索時の解約手続ページの非表示について」
これがどういうことかというと…
- 総務省(国)は、国民の利益のために、携帯電話市場を公正な競争がおきるようにしたい
- そのために、行き過ぎた囲い込みを禁止している(2019/10 電気通信事業法 改正)
- NTTドコモ、KDDIは、この方針に反して意図的に解約、MNPをさせないようにしていると思われても仕方ない
(言い訳しているようですが、意図的でしょう)
ざっくりいうと、
「ユーザーの囲い込みするな」っていわれているのに、こっそり解約ページにたどりつけにくくにして囲い込みをしていたということですね。
多くの人が気づいているとは思いますが、
NTTドコモ、KDDI以外でも解約方法がどう調べてもわからなかったり、契約はワンクリックでかんたんでできるのに、解約はすごく複雑な手続きをしないといけない、ということはよくあります。
こういったことの対策には、
「Webサイトのどこからでもアクセスできるように大きく解約ページのリンクをつくらないといけない」、という法律でもつくらないと変わらないでしょうね。
大企業がこんなセコいやり方で解約させないようにするよりも、ユーザーが解約したくなくなるようなサービスをみずから提供することに力を入れてもらいたいです。
まとめ
noindexタグについて解説しました。
- WebページをGoogle検索にのらないようにするにはHTMLソースにnoindexタグを書く
- noindexタグの他にもSEO対策の逆を行えば上位表示されにくいWebページになる
- NTTドコモ、KDDIは携帯電話を解約されにくくするためにnoindexタグをWebページに設定していた。
noindexタグで検索エンジンにのらないようにすることができますが、法的、倫理的に表示させないといけないページには使わないようにしましょう。