地方のフリーランスが案件を請けるWeb制作会社の特徴、注意点
この記事は、最初の投稿から2年以上が経過しています。
最終更新から738日が経過しています。

未経験のフリーランスがWeb制作の案件を獲得したいときに、どんなところから案件を獲得したらいいか、どんな特徴があるか、その注意点について解説します。
- 目次
結論
ごく当たり前のことです。
- 収入を増やしたいなら、直クライアント獲得を目指す
(経験、実績がないうちは難しい) - まず制作会社の下請け、孫請けで経験、実績を積む
(安定を重視するならそのままでも)
直クライアント、制作会社の特徴
具体的にそれぞれの特徴等を説明します。
直クライアント (小規模の会社やお店)
まず、小規模の会社やお店のホームページ制作を行う場合は、知り合いのコネや飛び込み営業(リアル、ネット)になります。
または、地元の商工会や青年団等に加入することで、経営者等と知り合うことができ、信頼を獲得することで、依頼や紹介がもらえるようになります。
Web制作がほぼ未経験という前提なので、費用は一般的な相場より格安でやらないとなかなか依頼は請けられないと思います。

また、得意分野がプログラミングであろうと、デザインであろうと、費用が格安なのですべてのことを自分でやらないといけません。
- 打ち合わせ
- サーバー、ドメインの契約
- 制作 (企画、構成)
- 制作 (デザイン)
- 制作 (コーディング、プログラミング)
- 公開
- 運用
ただ、直クライアントが増えて、実績も増えていけば、徐々にクライアントから別案件を紹介してもらえたり、単価も上げていけます。
- POINT
- ずっとフリーランスでやっていく、または起業を視野に入れているのであれば、直クライアントを増やしていくように努力し、あわせて経験、実績を積むために下請けをしていくといいでしょう。
Web制作下請け会社 (孫請け)
Web制作会社の制作部分(コーディングのみが多い)のみを下請けする会社から、案件の一部を請け負う場合です。
つまり、孫請けということになります。
Web制作の下請けする会社は、基本的に出来上がっている企画、デザインのみをもらい、もらったデザインをコーディングすることが主で、全国から受注を請けることができるので案件は安定して請けることができます。
WordPress等のCMSや、データベースの構築まで依頼されることもあります。
未経験からフリーランスを始める場合は、案件数がもらえるので経験や実績を積むにはとてもありがたい存在です。
ただ、孫請けなので、当然、費用は割安で、費用を上げてくれるということはまずないです。

クラウドソーシングの「ランサーズ」や「クラウドワークス」から案件を請けたことはありませんが、同じようなことなのかなという感じがしています。
- POINT
- 経験、実績は積めますが、収入はあまり期待できません。
1年とか期限を決めておいたり、並行して別制作会社や直クライアントを増やしていくとよいでしょう。
Web制作があまりわからない制作会社 (印刷会社が多い)
広告、印刷物の需要の低下により、印刷会社でWeb制作をはじめることが増えています。
すべてではありませんがWebを印刷と同じでデザインさえよければいいと思っている会社があり、まったくWebの知識をなく制作を請けている場合があります。
こういった会社は長年、印刷物、広告等で実績があり、地元にコネがたくさんあるので、Webの営業をしなくても、印刷物のクライアントから「Webはできないのか」といわれてWeb制作をはじめるところもあるそうです。

印刷会社等の場合、Web制作の流れ、SEO等についてあまり詳しくないので、相談を多く受けます。
この場合、下請けという意識を捨てて、この案件をすべて主導するという意識でいると、制作費用だけでなく、企画、構成部分の費用ももらえるようになってきます。
- POINT
- 「社員にならないか」という話ももらえることもあります。
個人の直クライアントではなかなか請けられない大きな会社(地方では)等の仕事もできるので、貴重な経験、実績をつくることができます。
Web制作がわかる制作会社 (デザイン会社が多い)
デザイン会社である程度のコーディングはできるという会社です。
Web、SEOの知識も実績もあるのですが、プログラミングだけが弱いというところが多いです。
JavaScriptやPHPは最低限のことしかできないので、複雑な動きや仕組みは外注するか、WordPressであればフルプラグインくらいの仕様でつくってしまいます。
- POINT
- プログラミングが得意であれば、デザインが得意な制作会社から案件をもらうことができます。

案件を請ける際の注意点
スケジュール
Web制作は、ほとんどクライアントの都合になります。
- 忘れたころに数か月前の見積もりで依頼される
- 制作スケジュールにあわせて、スケジュールを空けているのに、デザインがもらえず手待ちになる
(その保証は当然ない) - 制作が終わっているのに、何週間、何か月も納品扱いしてもらえない
ということがよくあります。
実際の依頼時に再見積もりさせてくれない、スケジュールを調整してくれないような制作会社の場合は、その後の依頼は避けたほうがいいでしょう。

費用
未経験のフリーランスという弱い立場で仕事を請けると、依頼されていないことをあれこれお願いされることがあります。
それが仕事の依頼なのか、個人的なお願いなのか曖昧なものもあります。
テイカー、ギバーの話みたいになりますが、その人が信頼できるのか見極めていかないと、「なんでもやってもらえる」というテイカーに何もかも搾取され続けることになります。
当然、信頼できる人である場合は、依頼されていないことでも積極的にやっていくことで、その後の仕事に好影響があるかもしれません。

また、フリーランスで大きい案件を請ける場合は、月をまたいでしまう案件もあり、働いているのに収入ゼロという危険性があります
そんなときに、費用を前金や分割でもらえるとか柔軟に対応してもらえるか、確認しておいたほうがいいと思います。
今のご時世、コロナウイルスみたいなことがあるので、「やりかけの案件でクライアントが支払いできなくなった」も無くはないことだと思います。
まとめ
フリーランスでも成功している人、サラリーマンよりも稼げていない人等いろいろです。
これからフリーランスになろうとしている人は、その後の目標を持って経験、実績を積んでいくことが大事だと思います。